ヒプノセラピーは、心も体もリラックスした状態(催眠状態)で行う、脳の特性を利用した心理療法の一つです。
ヒプノセラピーには「年齢退行療法」「前世退行療法」「暗示療法」と大きく分けると3種類あります。
「年齢退行療法」は、現在の自分を取り巻く状況や、自身の思考・感情・身体反応・行動の問題は、❝過去の記憶によって引き起こされるもの❞という考えのもと、記憶を変化させることで状況を改善していきます。催眠状態下で原因となっている記憶へ遡り、再現しながら整理したり、そこに残っている負の感情を解放して癒やしたり、場合によっては感情の上書きをしながら再構築していきます。
「前世退行療法」は、前世記憶まで遡り、前世の自分が生まれてから死ぬまでの一生を見ていきます。前世記憶の書き換えは行いませんが、前世の魂を癒すことで現在の自分が楽になったり、前世の自分からメッセージを受け取ることで、今世のあなたに生まれ変わった理由を知ることができ、生きやすくなります。人間関係や現在自分に起きているさまざまな出来事との因果関係も知ることができ、価値観が変わることで改善することもあります。映像はまるで映画を見るような感じで見えることもあれば、白黒や静止画、漫画のような感じで見えることもあります。当ルームでは「前世療法」の著者、アメリカの精神科医のブライアン・L・ワイス博士のセッション法を行っております。
「暗示療法」は禁煙やダイエット、さまざまな依存症の改善に向けたプログラムとなります。こちらも原因となる記憶を再構築し、思考や行動を変化させていきます。
催眠状態というと、特別な状態に聞こえるかもしれませんが、寝る直前や起きた直後のような、いわゆるボーっとしている状態に近いです。湯船にゆっくり浸かっていたり、アロママッサージなどを受けているとき、映画などに集中しているとき、高速道路を運転しているとき、外をぼんやりと眺めているときなども同じような状態になることもあります。
脳波でいうとアルファ波とシータ波の中間位(7.8Hz前後)、自律神経は副交感神経優位の状態で、体の修復作業を行ってくれる状態でもあります。このときの脳は、普段は思い出せない記憶が思い出しやすい状態にあり、また記憶を再構築しやすい状態でもあります。
また、脳科学においても催眠状態下の脳は注目されており、ひらめきが起こりやすかったり、スポーツや勉強などのパフォーマンスも向上するということで、心理療法だけでなく、ビジネスやスポーツや教育現場にも利用されています。
セッション中は心も体もリラックスして落ち着いている状態ですが、意識ははっきりしている状態なので、操られたり、話したくないことを話してしまったりということはありません。もちろん、催眠から覚めないということもありません。
セッションは初回3時間(カウンセリング込み)、2回目以降2時間となります。