中国古典の礼記(らいき)に「身は父母の遺体なり」という言葉があります。
遺体とは「死体」のような意味ではなく、「父母が残してくれた体」という意味です。
私たちは例外なく、父母のもとに生まれています。
天地が交わりこの世界が生まれたように、私たちの身体は父母の交わりにより生まれることができました。
私たちの両親にも生んでくれた父母がいて、そしてまたその父母がいて、さらにその先にも・・・
このようにずっと命のバトンが続いてきたおかげで私たちは生まれることができたのです。
私たちは、つい自分の身体は自分だけのものだと勘違いしてしまいますが、この身体はご先祖様が遺して下さった尊いものなのです。
両親やご先祖様を大切にするように、自分自身を大切にしましょう。